東京の日常を表現していたブログですが、最近は東洋医学、文化、文明などについて思ったことを書き連ねています。


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キューバの社会主義とゲバラと

昨日、少し書いたけれど。

キューバは社会主義国だった。いや、いまもそうなんだけど。
キューバの社会主義が崩壊する前に訪れることができてよかった。

いま、キューバの社会主義も崩れつつあります。
まさか社会主義国でチップなんて払うことないでしょ。
そう思っていました。

キューバは観光立国を進めています。すでにヨーロッパではカリブの観光地として名が知られて久しい。
だから欧米の観光客もたくさん入ってくると同時に、外貨や、欧米の習慣、価値観、常識などがキューバに輸入されていきました。

もともとキューバには通貨は一つしかなかった。その後外貨として米ドルが流通するようになり、それに変わって今は兌換ペソ(CUC)が流通しています。一方でキューバ国民が以前から使っていた通貨人民ペソ(MN)は1CUCに対して24MNという交換比率です。
国民が国から貰える給料も、外貨に換算してしまえばーーたとえば日本円なら2000円弱ーーほんのわずかなお金なのです。

外国人が外貨を持ち込む前ならそれだけのお金で充分だった。それ以上は手に入らないのだから満足して生活していた。

でも、いま。

たとえば道案内して、1CUCお礼に貰えば、国から貰える一日分の給料よりも多いんです。
街にはワンダラー、ワンダラーと1$をせがむ人があふれています。子供や老人だけでなく。

ぼろい服を着て、買うお金がないから恵んで欲しいという人もいます。本当なのかどうか、私には分かりませんでした。
でも、それで外国人からお金を貰った方が金額的には普通に働くよりも儲かる。

カンクンで出会った日本からの若い旅行者。キューバからの帰りのフライトで一緒だったのですが、彼は言いました。
そこで一ドル渡してしまったら、彼らの誇りが失われてしまうと。

そうして金持ってる外国人にたかって貰っているばっかりでは、キューバ人はいつまで経っても自立できないし、お金のありがたみも分からなくなってしまう。
そうして本当に金が第一、金が全ての社会になってしまうかもしれない。

キューバでは民宿、タクシーなど、一部の自営業が認められるようになりました。
税金は高いけれど、公式な仕事として外貨収入が得られるようになったのです。

一方で外貨収入のないキューバ人と、外貨収入のあるキューバ人の格差は開いていくばかり。
常に平等を目指すキューバには大問題でしょう。

私もタカリに30CUC持って行かれました。そのときの所持金全てです。

もちろん、キューバ人にはそんなことをしない人の方が多いんですよ。圧倒的に多い。

でも、たとえ一部であったとしても。
ろくに働かずに金を貰っている人がいて。
税金を納めつつそれなりにいい水準の生活をしている人もいて。
一方で観光客のいない田舎ではせっせと働いて基準通りの給料を受け取る人もいて。

都市であっても、もちろん、つつましく生活している人もいます。子供には外国人にお金をせがんだりしないように教育している人もいます。

お金を取られたとき、海を見て泣きました。
悔しかった。
お金がなくなったことに対してじゃなくて。
もっと大きな何かにたいして。
これがチェの望んだ革命の結果なのか、と。
結局世界は、帝国の資本主義に呑み込まれていってしまっている。
そして彼らは、お金があっても幸せになれる訳じゃないことを知らない。
人にたかってお金貰って、贅沢していくことばかりを覚えていく。

一つの国で革命が起きても、やっぱり世界はどこかで繋がっているんです。
価値観もお金も、いろんなところを流れ、行ったり来たりしている。
でも結局は大きい何かに支配されてしまうのかなぁ。

だから、キューバの革命にかんして言えば、私は少しがっかりした。
でもそれ以上に心の中に大きく残っていることは、キューバの人たちです。
わずかな金のことばかり考えてる人と、
たくさんのあったかくてフレンドリーな人たちと。
どこの世界にも悪い人はいるよね。
でもそれは、堤防の蟠りみたいなもので、
広い海の水は澄んでいる。

あちらこちらで、チェの肖像は目にしました。
日本では上の方見て、凛々しい顔して、いかにも革命家、ゲリラ兵士、っていう感じのものばっかりだけど。
一方で葉巻咥えて笑っているゲバラ。
彼の笑顔がすばらしい。
フィデルとかの仲間と一緒に笑っている写真。
いい生き方している人は、総じて笑顔が素敵だ。
彼はそういうところに、人を引きつける魅力があったんじゃないのかなぁ。
だから現代に彼がいたとしても、外国人に一ドルせがんだりとか、そんなことは・・・・・。

時代はまた、もう一人のあたらしいチェ・ゲバラを求めているのかもしれません。


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by s-a-udade | 2011-04-10 13:40 | 日常