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東京の日常を表現していたブログですが、最近は東洋医学、文化、文明などについて思ったことを書き連ねています。


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今日からできる東洋医学② 現代の食へのアドバイス

一昨日は、東洋の陰陽の考え方から食をみつめてみました。
それを踏まえて、現代の食の問題から健康へのアドバイスを考えてみたいとおもいます。
私は大体の体調不良は普段の生活環境を改善すれば起こらないという仮説を考えています。まだ裏付けは薄いのですが……
冷えが万病の根源とする考え方もあります。食から冷えを排除するというのも一つの方法でしょう。(夏にはある程度の冷却は必要ですが、冷房の効いた室内ではむしろ不要でしょう。)

・パン食をやめる
特に工業的に作られたパンというのは添加物の観点からも危険ですね。小麦粉も果皮や胚芽は取り除かれていますから体を冷やします。パンと同時にヨーグルトもやめましょう。ご飯と味噌汁を基本にするだけで大いに陽の方向に傾きます。
・果物に気をつける
果物も体を冷やす物が多いですね。本来日本になかったものも多いですね。秋に柿は美味しいけれど、体を冷やすのでほどほどにしておきましょう。また果物はできるだけ朝に食べましょう。昼の暖かい時間に体が冷えてくるからです。夜に食べると寝ている間に体が冷え、消化機能を落とします。
特に気をつけない食べ物はバナナですね。青い状態で出荷されて追熟するという他にないものです。南国のものなので日本人には向かないでしょう。私はもうバナナを食べるのをやめました。
・干したものを食べる
椎茸、柿、梅などはそのままだと体を冷やすのですが、干したものは大いに体を温めます。冷えたなぁと思ったら干し柿や干し芋を食べてみては。
・間食に気をつける
お菓子は適量が大原則ですが、洋菓子はだいたい体を冷やします。小麦粉が使われているものが多いですね。チョコレートもカカオに砂糖と南の国の食べ物がふんだんに使われています。
逆に冷えないものは甘栗や煎餅、あられ、饅頭などですね。「甘栗むいちゃいました」は有機栽培で添加物もなく安心なのでおすすめです。
・陰が育むものは陽であり、陽が育むものは陰である
これは私の仮説です。しらべればこういう考えも出てくるでしょう。
雪国で育った人は寒さに強い。これは明らかに陽の性質ですね。夏の食べ物が体を冷やすのも同じ理由でしょう。
だから、地中と地表を陰と陽に分けたとき、地中に生きる食べ物、つまり根菜は陽で葉菜は陰の性質を持つのです。根菜を食べて体を温めましょう。
・皮まで食べろ!
内面は陰で外面は陽と考えますから、植物の外面である皮は陽の性質を持っています。皮まで食べてこそバランスが取れるので、逆に実だけ食べていたら体を冷やすのですね。白米より玄米を食べましょう。またミカンの皮は天日に干して煎じるなりお風呂に入れるなりして活用しましょう。
・欧米の食事は体を冷やす
欧米人って日本人に比べて体温が高いんです。だから私が海外で風邪引いて、熱を測って38度だった。そしたらなんだ平熱じゃないかって言われる訳です。陰陽とは相対的な概念であって、同じ物を食べても日本人の方が体を冷やしてしまうのです。
・肉から魚へ
腸管の長さはもうお話ししましたね。日本人は残念ながら多く吸収してしまうのです。また、肉の脂肪は魚の脂肪に比べて溶ける温度が高いのです。だから魚の脂肪を摂取しても定着しにくいのですが、肉の脂肪は定着して、簡単には分解できなくなってしまうのです、
・酒の飲み方を考える
アルコールというのがそれ自体がエネルギーなのではなくて、エネルギーを消費させて熱を出すのです。それに大体は体を冷やす物ばかりですね。日本酒の温かいのを飲むのが理想です。ただお酒を飲む機会を考えると、特別な日というのはたまには健康に配慮しなくてもいい日と考えることもできるでしょう。日々のお酒とのつきあいを考えよう、ということなのです。
・美味しいものとは何かをもういちど考える
私の考えでは、現代の食事は脂肪と(化学)調味料に汚染されていると断言できるんです。たとえば二、三十年前まで、マグロのトロは土木作業員の食事か、棄てられる物でした。脂の食感しかしないんです。それは味ではないですよね。肉も同様で、A5ランクとかの何が良いのかわからない。ただ脂がとろけてるだけじゃないですか、そこに味の善し悪しは問われていないのです。でももしそれが本当においしさなのだとしたら、野菜にもはや存在意義はありませんね。個人としてはトロよりも赤身、赤身よりも白身の方が繊細な味わいがあって好きなのですが・・・。同様にフライドポテトなんてどこに価値があるのかわかりません。化学調味料についてはもはや言うまでもありません。私は味の素を使うと咳が止まらなくなります。自然本来の食事をして、それらの美味しさを再発見するというのは、結局それらを味わってしか分からないものなのだと、私はおもうのです。


追記
もちろん誰にでも冷えがあるわけではありません。自覚的にも触ってみても冷えがない人が身体をあたためるのも逆効果ですね。ぎゃくにほてりや熱感のある人はすこし身体を冷やしてみましょう。
一方で「上実下虚」というものあり、これは上半身に気が上がりすぎて下半身に力が足りない状態なのです。足は冷えているのに頭はほてる、などというのは上実下虚ですね。運動などで気の巡りをよくしてみましょう。それでもだめなら鍼灸へ。
薬膳、というのもありますがこれは一つのパターンにおさめられるものではありません。身体が冷えている人も熱い人もいて、力が足りない人も有り余っている人もいて、急性の病の人も慢性的な人もいます。この食べ物が身体に良い、という思い込みはやめた方がいいでしょう。それぞれの身体にあった食べ物を見つけていくことが大切なのです。
by s-a-udade | 2011-11-09 22:24 | 東洋医学