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東京の日常を表現していたブログですが、最近は東洋医学、文化、文明などについて思ったことを書き連ねています。


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今日から始める瞑想 心の自己治癒力を引き出す

さて、今日は突然ですが(先週辺りTwitterでちょこっとだけ触れたけど)、瞑想についてお話したいと思うのです。

というのも、先日、とある人に自分が瞑想していることをちょこっとだけ言ったら、アヤシイとか宗教じみているとか、瞑想の必要性を理解していないような発言をしてくれたので、非常に私はショックを受けたのです。
とりわけ、戦後の日本ではSpiritualityという言葉・概念が(日本語の"霊性"という言葉にすると特に)極端に排斥される傾向にあるように思うのです。(それが非科学的だという馬鹿げた意見については、以前ここに書いたので割愛します。)そこで瞑想がいかなるものであるか、どれだけ必要なことであるか、そして瞑想の実際について書いていきたいと思うのです。

瞑想とは何か。4つの側面

まず瞑想とは何か。頭の中を空っぽにして、何も考えず、すべてあるがままの状態を受け入れます。思考を止めて、頭の中を、波の立たない水面のような状態にするのです。
簡単でしょう? 瞑想という言葉が壁を作っているのなら、黙想と言い換えても良いでしょう。
私は主に瞑想には4つの効果があると実感しています。
1,頭の中を整理する。
私の経験からすると、頭の中がごちゃごちゃしてまとまらないときや、なにか一つのものごとに集中できないとき、瞑想することで集中を取り戻すことができます。落ち着かず眠れない時や、緊張しているときにも瞑想が効果的です。
2,心のトレーニング。
雑念を払いのけ、頭を無にすることは、普段の生活の中でも、例えば、なにか気になることがあって仕事や勉強に集中できないなどという状況に対する心のトレーニングとして作用します。
3,身体のリラックス。
疲れた身体にたいして、疲れを取り除いてくれます。というのは、ストレスが身体に負担を掛けて、無意識に緊張させているからです。肩や首のコリ、そこからくる頭痛などに対しても効果があるように思います。
4,心の補修。
苛立つ心、寂しさや哀しみにたいして、瞑想は平穏を取り戻す手段として使えます。全てをあるがままに受け入れること。ストレスの発散にもなります。


なぜ瞑想が必要か

言うまでもなくストレス社会です。というか私たちはストレスの少ない時代というのを経験してきてはいない。でも学校や職場、世界はあまりに効率主義です。人が感じる精神的なストレスはたぶん人間の歴史の中でもかつてないほど大きいものになっているでしょう。肉体的なストレスもそうです。
一方でストレスを受けた心や体を支えるものはどうでしょう? ストレスの量に比例して増えていたら良いのですが、残念ながら現代人にとっての心の支えは少なく、脆弱なものになってきています。
アメリカと日本ではカウンセリングの受け入れられ方が違うとよく言います。アメリカでは日常的に、特に悩むことがなくてもカウンセラーに会いに行ったりするものですが、日本では心が深く病んだと実感してからようやく行く最後の砦です。これは非常に危険なんですね。普段から心のケアをしておけば深く病むことは少ないし、逆にどうしようもなくなって人に打ち明けるというのは手遅れになりかねない状況なんです。
そして日本には宗教もありません。いや、ありますが、毎週教会に行ったりとか、一日に5回聖地に向かって礼をしたりとか、そんなことはまずないし、神棚や仏壇さえ置かない家が増えています。簡単に言うと心のよりどころが少ないんですね。
そこにでてきた新しい心のよりどころっていうのが、TwitterやSNSだと認識しています。手軽に発信でき、発散できる。ただそれは根本的な解決にはなっていないし、癒されてもいないし、頭の中の雑念は残ったままです。それどころか、TwitterやSNSが新しい煩悩を生んでいるのも事実です。コメントがつかない、つけなきゃいけない、上司から友達申請が来た……
マルクスは「宗教は民衆の阿片である」と言ったけど、私に言わせればTwitterやFacebookの方がよっぽど麻薬に近い。Twitterは民衆の阿片であると思いきっていってしまおうか。
オンラインの世界で発散するのは気持ちいいかもしれないが、自分の中に答えを見つける術が瞑想です。瞑想でも解決しきれない問題は、カウンセラーなり、お坊さんなり神父さんなりに相談するのがいいのではないでしょうか。


瞑想の実際

さて、瞑想には、大きく分けて三つの種類があります。
1,慈悲の瞑想
2,サマタ瞑想
3,ヴィパッサナー瞑想
私が普段から実践しているのがサマタ瞑想です。その解説の前に、簡単に慈悲の瞑想とヴィパッサナー瞑想について説明します。

慈悲の瞑想
これは、言葉を唱える瞑想法です。自己暗示に近いのですが、この場合言葉が自分の思考となり、思考が現実を生むという暗示を利用しています。
唱える言葉は、日本テーラワーダ仏教教会のウェブサイトに載っていますので参考にしてください。
「自分と、生きとし生けるものの幸福を願う」という価値観のある瞑想法です。

ヴィパッサナー瞑想
これは難しいのですが、自分の五感、感情、動作、呼吸などを観察する瞑想法です。呼吸しているときに、息が入った、出た、ということを観察します。
すこしレベルを上げると、指が痛い→自分は指の痛みを感じている 自分は怒っている、と自分の思考や感情や動作を観察します、
さらにレベルが上がると、普段の動作、掃除でも洗濯でも、その行動を全て認識して観察します。
それいによって集中力を高め、物事をありのままに把握する力が上がります。

サマタ瞑想
さて、私が普段やっているサマタ瞑想を説明します。これは呼吸の数を数える瞑想法です。
というのも、雑念を払うといっても、いざ「考えちゃダメだ・・・・」と思っても難しいんですよね。考えるなっていうことを考えてしまう。なぜ考えるんだ?考えるってなんだ?とか考えてしまったり・・・・・・。
そこで数を数えることで、それ以外の雑念を排除し、頭を空っぽにします。
それ以前に、あれこれ考えてしまうことが心には負担を掛けているということを認識しなければなりません。では、はじめてみましょう。
まず、最初は落ち着ける場所を選ぶことです。自分の部屋などがいいでしょう。慣れてくれば電車の中などでもできます。
音楽を掛けたり、お香やアロマキャンドルを焚く人もいますが、自分のやりやすい環境で。私は音も香りも断ちます。好みでしょう。
姿勢は、自由にしてください。ただなるべく良い姿勢にして、呼吸を楽にしてください。結跏趺坐、半跏趺坐などもいいですが、椅子でもいいし、背もたれに寄りかかっても構いません。かたちより心の持ちようです。
半眼がいいとされていますが、私は閉眼でやっています。これも好みでしょう。閉眼だと寝てしまうなら半眼で。
腹式呼吸で、大きく呼吸しましょう。呼吸法も楽なやり方で。私は、下を上の歯茎に軽く当て、鼻から吸って、一旦止めてから口から出す、(吹くときは吸うときの倍の時間)というヨガの呼吸法を使っています。
吸って、吐くときに「1」、また吸って、吐くときに「2」・・・・。雑念がわいてきて数えることに集中できなくなったら、また「1」からやり直せば良いだけです。
そして、時間ですが、私は朝と夜に約15分、あるいはもっと長くやっていますが、
1分の瞑想を一日に何回もやるというのもいいのです。自分のライフスタイルに合わせて、無理なくやりましょう。
どうしても集中できなければ、やめて構いません。それは失敗ではありません。
ただ、人間はどうしても都合の良い方に解釈してしまいます。だんだん雑念が増えて集中するのが面倒になってくると、「もう十分やった」と思ってしまうこともあるのですが、それを乗り越えて続けることも時には必要です。

風邪を引いたら、身体が戦ってウィルスをやっつけてくれます。同様に、心にも自己治癒力があります。それを高めるのが瞑想なのです。
一つだけ注意点ですが、瞑想は確かにリラックスでき、疲れもとれます。ただし睡眠に代わるものではありませんので、睡眠はいつも通り十分に取ってください。
無理せず、のびのびと。お酒は控えめに。野菜中心のバランスの良い食事を。十分な睡眠と運動を。そして瞑想で、あなたも健康になれます。
by s-a-udade | 2012-05-20 23:10 | 東洋医学